中古パソコン

電源ユニットの寿命

 パソコンの中でも、縁の下の力持ち的な役割なのが、電源ユニットです。

 

 パソコンの動作に必要不可欠な電気を供給するためのパーツですが、初心者の頃はあまり重視しないパーツでもあります。なにしろ、電源ユニットをいいものに替えても、パソコンの動作が早くなったり、表示がきれいになったりすることはありませんからね。

 

 しかし、中古パソコンの場合、電源がへたっているために起こるトラブルというのは意外と多いのです。

 

 

 しかも、完全に電源ユニットが死んでいる場合には、別のパソコンから電源を借りることで、故障箇所が電源であることが一目瞭然ですが、多くの場合、いきなり分かりやすく死んでくれることはありません。

 

 電圧が下がってきて、パソコン起動時など、一定の負荷がかかったときに勝手にパソコンの電源が落ちる、あるいはリセットがかかるといった症状になることもあります。

 

 こういう症状の場合、メモリやハードディスク、あるいはケーブル類の劣化など、疑われる箇所が多くなり、ある程度パソコンに慣れている人でも問題の切り分けが難しくなるため、保証の切れた中古パソコンだと、かなり深刻なトラブルになると言えます。

 

 

 電源ユニットのトラブルの場合、基本的には部品の交換で対応します。自作パソコンや、ショップブランドのパソコンなら汎用的な電源ユニットを購入して入れ替えればいいでしょう。

 

 NEC、富士通、DELL、hpなど、いわゆるメーカー製のパソコンの場合、電源も専用設計されたものが多いため、市販品との入れ替えは無理なことがほとんどでしょう。この場合、メーカーへの修理依頼ということになるでしょうが、費用はかなり高額になり、中古パソコンを購入したメリットが消えてしまうかもしれません。おすすめはできませんが、ヤフオクなどで中古品を入手して交換するという方法もあります。

 

 間違っても壊れた電源を分解して修理するなど、絶対に考えてはいけません。過大な電流が流れてパソコン全体が壊れたり、感電、火災の原因になることも考えられます。

 

 ちなみに新品のパソコンで、そういった不安定な動作が確認されたときは、あれこれ考えるよりも、まずはメーカーに修理を依頼するのがベストです。